getting ready to intercept JKD vs FWC

迎撃の目的とは?

JKDとFunctional Wing Chun


迎撃(インターセプション)は、Jeet Kune Do(JKD/截拳道)とFunctional Wing Chun(FWC)に共通しているように見える考え方の一つです。

Jeet Kune Doという名前自体も、一般的に「The Way of the Intercepting Fist(迎撃する拳の道)」という意味で説明されています。

ブルース・リーは迎撃を自分のアプローチの中心に置きました。

相手が攻撃してくるのを待ち、それを防御してから反撃するのではなく、相手の攻撃が展開している途中で行動するという考え方です。

FWCでも迎撃を非常に重要視しています。

しかし、同じ「迎撃」という言葉を使っていても、一つ大切な問いがあります。

その迎撃によって、何を達成しようとしているのか?


ストップヒット

JKDに大きな影響を与えたものの一つがフェンシングです。

相手の攻撃をまず受け、それから反撃するのではなく、ストップヒットでは相手の攻撃が展開している途中で相手を打つことを狙います。

相手が攻撃するために動き出す。

そのコミットした瞬間が、こちらにとってのチャンスになります。

これは、ブルース・リーのJKDに見られるシンプルさ、直接性、タイミング、動きの効率といった考え方とも自然につながります。

もちろん、現在のJKDにはさまざまなアプローチがあり、迎撃も一つの技や戦術だけに限定されるものではありません。

この記事の目的も、JKD全体を定義することではありません。

ここではストップヒットを比較材料として使いながら、Functional Wing Chunを発展させていく中で、私にとってますます重要になってきた一つの問いを考えてみたいと思います。


迎撃が当たれば成功なのか?

相手がパンチを出してきたとします。

その攻撃を早い段階で察知し、自分の攻撃で迎撃します。

そして、自分の攻撃が当たりました。

では、その迎撃は成功だったのでしょうか?

そうかもしれません。

しかしFWCでは、もう一つ質問したいと思います。

その迎撃の後、自分はどこにいるのか?

より安全なポジションにいるでしょうか?

相手はすぐに反対の手で攻撃できないでしょうか?

自分の片腕を使っている間に、相手がそのまま攻撃を続けられる距離に入ってはいないでしょうか?

一度離れて、もう一度やり直す必要があるでしょうか?

それとも、自分はそのまま動き続けることができ、同時に相手が続けることを難しくするポジションに入っているでしょうか?

こうした問いを持つと、迎撃に対する考え方が変わってきます。


安全にそこへ入る

FWCにおける迎撃の第一の目的は、単に相手の攻撃中に一発当てることではありません。

目的は、安全にそこへ入ることです。

私たちは危険な距離を意図的に越え、自分の構造を保ちながら近距離へ入ろうとしています。

もちろん、打撃も迎撃の一部になり得ます。

できれば、その過程で相手に打撃も当てたい。

しかし、当たったかどうかだけが成功の基準ではありません。

相手を打つことができても、その結果、自分が簡単に反撃されるポジションに入ってしまったのであれば、問題の一部しか解決できていません。

FWCの迎撃で、単に一つの武器を相手に向かって出すのではなく、両腕と身体全体を使うことが多いのも、そのためです。

ただし、これは、

「迎撃では必ず両腕を使う」

というルールではありません。

まず目的があります。

これから入っていく場所にある危険に対応しながら、身体を前へ運びたい。

腕、身体の位置、構造、そして前への動きが一緒に働くことで、その空間をできるだけ安全に取っていきます。

具体的な動きは、そのとき起きていることによって変わります。


最初の攻撃で止めない

これを試す簡単な方法があります。

迎撃を練習するとき、ディフェンダーの最初の攻撃が当たったからといって、そこで練習を止めないことです。

相手にそのまま続けてもらいます。

すぐに。

そうすると、デモンストレーションでは見えにくいものが見えてきます。

最初の一発が当たった時点で、二人とも「これで終わり」としてしまえば、迎撃は非常にうまくいったように見えるかもしれません。

しかし、終わらなかったらどうでしょう?

相手は反対の手を出せるでしょうか?

バランスを取り戻して、もう一度攻撃できるでしょうか?

掴むことは?

方向を変えることは?

そのままプレッシャーをかけ続けることは?

そして同じくらい重要なのが、

ディフェンダーは、一度リセットせずにそのまま続けられるか?

ということです。

ここまで続けると、最初の技だけを評価しているわけではなくなります。

その技によって生まれたポジションを評価することになります。


打撃とポジション

ここに、FWCで発展させている迎撃と、JKDでよく知られているストップヒットという考え方との重要な違いが見えてきます。

ストップヒットは、非常に重要な問いを投げかけます。

相手の攻撃が展開している途中で、こちらから攻撃できるか?

FWCでは、そこにもう一つ問いを加えます。

その瞬間を使って、安全に入り、そのまま続けられるポジションを取れるか?

この二つは、必ずしも対立するものではありません。

良い迎撃であれば、相手を打ちながら、同時に有利なポジションを作ることもできます。

違いが重要になるのは、その二つが完全には一致しないときです。

FWCでは、単に相手に届くためだけにポジションを犠牲にしたくありません。

打撃は大切です。

しかし、その打撃の後に自分がどこにいるのかも大切です。


迎撃は「移行」

だから私は、Functional Wing Chunにおける迎撃を、一つの「決め技」としては考えていません。

迎撃は移行です。

迎撃する前には、距離があり、不確実性があり、相手にはまだ多くの選択肢があります。

相手が攻撃を始めることで、こちらは情報と入るチャンスを得ます。

迎撃によって、その危険な移行を越え、自分の次の行動がより簡単になり、相手の有効な選択肢が少なくなる状況へ入っていきます。

そこから、さらに続けます。

これはFWCのもう一つの基本的な考え方につながります。

FWCは技を追いかけない。

FWCは、より良いポジションを追いかける。

だから迎撃を評価するとき、最も大切な質問は単に、

「当たったか?」

ではないのかもしれません。

代わりに、こう聞いてみます。

「その迎撃の後、自分はどこにいる?」

そして、そこで止めない。

相手にそのまま続けてもらえば、答えが見えてきます。

Loading PDF...